エイジング【80歳以上の若者が暮らす島】1話ネタバレ

エイジング―80歳以上の若者が暮らす島―

 

主人公である八武崎は森林の奥に歩を進める。そこには多くの男女の乱れたが姿があった。護衛に見つかって逃げていく八武崎。

 

この状況に至るまでの経緯が明かされていく。遡ること50年前。

 

仕事も早く終了して帰宅しようとする八武崎。しかし、大口案件のお客から連絡が入ってしまう。結局、自宅に着いたのは夜遅くであった。急いで自宅に帰って玄関のドアを開ける。

 

何者かが玄関から飛び出てくるのだ。一瞬だが飛び出てきた男の耳を確認する八武崎。相手の耳は尖っていた。

 

追いかけずに家族の様子を確認する八武崎。妻の美月。息子の幸介の名前を叫ぶ。奥の部屋に入ると二人は刃物で刺されて倒れていた。

 

直ぐに119番へ通報。
しかし、二人は帰らぬ人へ。遺体を前に泣きじゃくる八武崎。そんな中、刑事二人が現れる。彼に任意同行を求めていくのだ。

 

「は?私が事件の容疑者?」

 

八武崎はでっちあげの犯人へ仕立て上げられようとしていた。警察は調べたが尖り耳の男など目撃情報がなかったと告げていく。

 

また現場で凶器を触ってしまったのも八武崎を容疑者に仕立て上げる背中を押していた。刑事は全て八武崎の妄想だと言いくるめて彼を無理やり逮捕していく。

 

連行される八武崎を見ながら意味深な言葉をかわす刑事。

 

「殺してようが殺してなかろうが彼が犯人だと決まってるんだ」

 

牢屋生活が始まっていく八武崎。彼は再審請求をして真っ向から戦う意志を見せていく。しかし、彼の再審請求は棄却され続けて、やがて事件から50年が経過。

 

八武崎瀧郎は80歳で出所。

 

早く人生を終わらせたいと願う八武崎。そんな時、目を疑う光景を目にしていく。高齢だった人間が若返っている世界であった。

 

科学技術が進歩しており、若い頃の肉体に戻る術を手に入れていた人類。衝撃を受けていく。そして街頭モニターにはそんな人達のインタビュー映像。

 

八武崎は映像の中で捉える。尖り耳の男の姿を…。

 

「エイジングプロジェクトでは現在第二期生を募集しています」

 

「80歳以上の方にはどなたでも応募する資格があります、郵送された案内状をご確認ください」

 

モニターから流れるアナウンス。

 

当時のことを鮮明に思い出していく八武崎。身体が震えると同時に彼は自然とこれから住むアパートへ戻っていく。そこには政府からの手紙が一通。

 

この漫画は八武崎の奇妙で数奇な復讐の物語である事が明かされていく。

 

 


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